ニーオンベリーからのエスケープを説明します。
まずは、ニーオンベリーのデイフェンスの最重要ポイントは下記の動画。
(右と左は上の動画を基本に説明します)
まず、ニーオンベリーにさせないことが一番重要で、サイドを取られたら、相手がニーオンベリーに来るかどうかは常に警戒しておき、来たなと思ったら、すぐに右膝と右肘で相手の膝が入ってくるのを防ぎます。
この警戒が一番重要です。
そして、もしニーオンベリーされてしまったら。
ニーオンベリーというのは、体重をかけて相手をいじめることが目的ではなく(疲れさせる目的はもちろんありますが)、有利な体制から相手の動作をうかがって臨機応変に攻められるのが一番の強みです。
したがって、不用意な動作をするのが一番危険です。
動画の3分20秒くらいから解説があるように、左腕で相手の膝を押そうとするのはやってはいけないことの1つで、その時に左脇に隙間ができるのを相手は待っているので(腕十字に入れる)、左脇は必ず締めたままです。
また、右腕を伸ばして相手の体を離そうとするのも、今度は右腕を腕十字にとられる危険があります。
したがって、とにかく両脇を締めたまま、左手は自分の体の上を這うようにして相手の帯を掴み、右手は相手のパンツを掴み、体を回転させてエスケープします。
下記のようなエスケープもあります。
自分の襟を持たれないように攻防しながらスキを見て、右手を相手のすねの下から這い入れ相手のパンツを掴みます。
そして、左腕で相手の襟を掴み、左側に引っ張ると相手は抵抗しようとするので、作用・反作用の原則に従い、すぐに相手の反作用を利用して今度は逆方向に押し込みます。
もう一つは、ヘンゾ・グレイシーおすすめのエスケープ。
自分の右膝で相手のお尻を押し込んで相手を前のめりの方向で態勢を崩し、すかさず自分の左腕を相手の膝裏に入れながら体を回転させ、相手の片足を取ります。
なお、上記動画の1分20秒くらいからは、この方法は相手がニースルーパスをしてきたときにも使え、足が違いますが、自分の左ひざで相手の右の太もも裏を押し込んで、くるっと回転する方法を紹介しています。
両方とも、相手の足を軸にくるっと自分の体を回転させるのが重要だと言っています。
また、2分35秒くらいからはブリッジの説明をしていて、ブリッジの目的は自分の体の下にお尻を動かせるスペースを作ることであると説明しています。
相手をピョンと押すことではなく、スペースを作り、エビしてお尻を動かすことであると。